【2018年の体験を、2026年10月に見直して掲載しています】
業者に頼む費用がなくても、自分で何とかしたい。その人に「専門業者へ」とだけ伝えるのではなく、私たちが実際に続けた方法と注意点を率直に書きます。
私たちは殺虫剤を使い、衣類や寝具を乾燥機にかけるなどの対策を徹底し、専門業者にも依頼しました。その結果、約3か月後に平穏な生活を取り戻しました。自力対策と業者の対応のどちらが、どの程度功を奏したのかは分かりません。ただ、私たちが続けた徹底的な対策も役立った可能性があると考えています。
この経験から、業者に頼らず自分で対策する選択肢もあるのではと思い、このサイトを公開しました。費用の事情などで業者への依頼が難しい方にも、自力でできることの情報を届けたいと考えたからです。もちろん、私たちの場合と同じ結果が誰にでも得られる保証はありません。完全解決を保証するものではありませんが、自分で対策に取り組むことにも意味があるかもしれません。
わが家ではUSB端子の中に虫の死骸を見つけました。寝具の周りだけでなく、思いもよらない隙間にも潜むことを実感した出来事です。また、元の記録にも書いたとおり、金属製のポールの上をトコジラミが歩けないことを、私たちは実際に確認しました。ただし、ポールの材質や形状が違う場合まで同じとは限らないため、これだけに頼らず他の対策も続けました。
自力で取り組むときに私たちが行ったこと
1.被害が疑われる部屋から物をむやみに持ち出さない
寝具・衣類・掃除機などを開いたまま別の部屋へ運ぶと、被害を広げるおそれがあります。移動が必要な物は袋に入れて密封し、処理済みと未処理の物を混ぜないようにしました。
2.服や寝具は、素材に合う範囲で乾燥機にかける
私たちは衣類や寝具をコインランドリーの乾燥機にかけました。洗濯表示と施設の説明を確認し、熱に弱い物には無理な処理をしないでください。洗濯だけで済ませず、乾燥工程も含めて考えます。乾燥機の設定温度と運転時間だけで、品物の隅々まで必要な温度に達したとは限らないため、これだけで完全駆除できたとは考えないでください。
厚生労働省掲載の防除資料では、トコジラミは50℃で30分、60℃で10分程度の熱で死ぬ一方、衣類や家具の奥までその温度にするのは難しいとされています。これは乾燥機の全機種・全コースに対する保証値ではありません。
3.処理した物を密封して分ける
確認・処理が終わった物は、穴のない袋や密閉容器に入れ、未処理の物と区別しました。処理済みの物を床や未処理の物に戻さないようにします。
4.ベッド周辺や家具の隙間を繰り返し点検する
マットレスの縫い目、ベッドフレーム、カーテン、家具の隙間、壁や柱の継ぎ目などを重点的に確認しました。USB端子の中に死骸があった経験からも、見える寝具だけでなく、隙間を探すことが大切だと感じています。電気機器やコンセントには、薬剤を直接噴霧しないでください。製品の表示で認められた場所・方法を守ります。
5.掃除機を使った後も拡散を防ぐ
掃除機内に虫が残る可能性を考え、使用後のごみは袋へ密封して処理しました。被害のない部屋へそのまま掃除機を移動させないよう注意します。
6.隠れ場所を減らし、確認しやすくする
私たちは不要な物を整理しました。物を別室へ運んで被害を広げないよう、確認せずに移動しないことも大切です。ベッドを必ず捨てる必要があるとは限りません。
殺虫剤を使うなら、商品名とラベルを確かめる
「トコジラミに効く」と書かれた製品が、どの抵抗性にも必ず効くとは限りません。アース製薬の「医薬品 トコジラミ ゴキブリ アース 450mL」は、メーカーがピレスロイド系薬剤に抵抗性を持つトコジラミにも効くと表示しており、有効成分はイミプロトリンとメトキサジアゾンです。これは製品についてのメーカー表示であり、どんな発生状況でも一度で根絶できるという保証ではありません。
使う前に、手元の缶・説明書で対象害虫、噴霧できる場所、使用量、換気などの注意を確認し、そのとおりに使ってください。人体、寝具、衣類、電気機器などへ、表示で認められていない噴霧はしないでください。大量に撒けばよいというものではなく、火気や吸入にも注意が必要です。潜み場所を探し、説明書にある場所に適切な量を使うことが大切です。
私たちは殺虫剤や乾燥機の対策を自分たちで行い、専門業者にも依頼しました。費用のため業者依頼が難しいなら、まず自分でできる対策を始めることにも意味があります。途中で虫を見つけても、努力が無駄だったと決まるわけではありません。記録をつけ、同じ場所を点検し、製品ラベルの範囲で対策を続けてください。
ただし、数が減らない、別の部屋でも見つかる、薬剤を安全に使える場所が分からないなどの場合は、一人で抱え込まないでください。自治体に具体的な方法を相談することと、有料業者へ依頼することは別です。まず無料で聞ける相談先があるか確認する選択肢もあります。業者への相談は「必ず契約する」という意味ではありません。
参考:アース製薬「医薬品 トコジラミ ゴキブリ アース 450mL」、厚生労働省掲載「トコジラミとその効果的な防除法」(2015年資料)、大阪府「トコジラミについて」、練馬区「トコジラミに気をつけましょう」
【2018年当時に使った製品と、現在の表示】
私たちは当時「トコジラミ ゴキブリアース」を使いました。現在のアース製薬公式ページにある「医薬品 トコジラミ ゴキブリ アース 450mL」は、メーカーがピレスロイド系薬剤に抵抗性を持つトコジラミにも効くと表示しています。有効成分はイミプロトリンとメトキサジアゾンです。
これはメーカーによる製品表示で、どんな家でも、どんな使い方でも、必ず完全駆除できるという保証ではありません。また、2018年当時に私たちが使った缶と、現在販売されている製品の成分・表示・使い方が同一だとは断定できません。
購入前に、手元の缶・説明書で対象害虫、有効成分、噴霧できる場所、使用量、換気や火気などの注意を確認し、表示どおりに使ってください。製品情報は変更されることがあるため、リンク先の説明だけでなく実際の缶の表示も確認してください。
【価格だけで代用品を選ばない】
当時は安価だったためゴキジェットプロも購入しましたが、薬剤抵抗性トコジラミへの効果を確認せずに選んだ点は反省しています。
一般的なピレスロイド系薬剤が効きにくい個体もいます。現在は、トコジラミへの適用と有効成分を必ず確認し、広範囲へむやみに噴霧しないでください。
「気にならなくなった」「数週間刺されなかった」だけで、完全にいなくなったとは断定できません。
私たちは、虫体・黒い点状の痕跡・脱皮殻・新たな虫刺されがないかを継続して確認しました。ベッド周辺や家具の隙間など、同じ場所を定期的に点検することが重要です。再発の兆候があっても、すぐに自力対策の努力が無意味と決まるわけではありません。虫体や痕跡が見つかった場所を記録し、衣類・寝具の乾燥、処理済みの物の密封、ラベルに従った薬剤使用を続けながら、範囲を点検してください。複数の部屋に広がる、数が増え続ける、安全な薬剤使用に迷う場合は、まず自治体に具体的な方法を聞く選択肢があります。相談は有料業者との契約とは別です。集合住宅では大家・管理会社にも連絡してください。
私たちの場合は約3か月かけて平穏な生活を取り戻しましたが、これは一家庭の体験です。被害状況によって必要な期間と対応は異なります。